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スローだが着実な経営
4年前からお付き合いしている企業の幹部役員のMTGに
出席。
社長が、新入社員と中途採用について、悩みを打ち明けていた。
自分が気に入った人間ばかり採用していると、非常に偏ってしまう。
非常にアグレッシブな野心家ばかりの集団になってしまう。無口でも
こつこつこなしていく社員もほしい。
けれど、面接では非常に見極めが難しい、と。
私なりにというか、人って、得意なことに関しては、多少なりとも饒舌になる
であろうから、そういうことを質問していくのも手ではないか、と。
その時、その答を見るというより、答え方、しぐさ、ポリシーを知ることで
その人の個性がわかるかもしれない、と。
まあ、でも人間が人間を見るときほど、難しいものはないですね。
永遠の課題であるけれども・・・。
しかし、この企業が、人事のことや採用に関して
余裕もって話ができるようになったのは、感慨深いなと感じました。
スローであるけれど、しかし着実に企業が成長している、という実感が
湧きます。
私は、MTGしながら、そう感じました。
米国投資銀行それから韓国の経営者
昨日は、上場企業の取締役会に出席したあと、
そのまま東京へ戻り、その足で、ある方のご紹介で
米国投資銀行の方と初面談。
日本の漫画、アニメキャラなどのコンテンツ業界のことで
話が盛り上がる。少しいろいろなスキームを考えることに・・・。
(でも、これは本当に面白いスキームができる。)
そのあと、お付き合いしている韓国人の社長と某証券会社の
取締役のお引き合わせ。
もともと、この韓国人経営者、弊社のアドバイザーしていただいている
延氏からの紹介。その延氏も同席。ちなみに、何度も話をしていますが
現在は民間人。昔は、代議士(幹事長)秘書。新聞の政治欄を読むくらいなら、
彼に聞くべし。
韓国人の経営者は、KOSADAQ上場企業の元オーナー。
お2人の話を聞いて、ひとつうなずいた。それは、経営者として
あるべき姿勢のひとつに、雇用される側の立場、心情を肌をもって
知る、ということ。体験する重要性だった。その会社に勤務して
生計を立てる、ということが、ややもすると経営者になると忘れがちと
なる、これはいけない、と。
ひとりは、上場企業まで自分の企業をもっていった方、もうひと方は
一時期は、政治のいわば頂点に近いポジションで、仕事をしてきた
方。
非常に面白かった。
芸能人な人々
昨日、飛行機に乗るときの手荷物検査の横に、俳優の江口洋介がおりまして、
今度は飛行機降りて、ご飯でも食べようと、うろうろしていると、芸人の宮迫を目撃。
今日は、ニュースで草なぎ逮捕見るし・・・
何かよくわかりませんが・・・芸能人な人をよく見る日でした。
大昔、私エキストラで、たまに出ていた時に、よく顔あわせるおじさんがいたのですが、
今も、たまに、テレビで拝見します。
ああ、がんばっているな・・・と。
もうすぐ、サイモン&ガーファンクルが来ますね。行くことになりました。
コンサートは久し振りです。
数年前に、ビリージョエル行きましたが、よかったです。クラプトンは、なんだか
事務的でつまらんかったが・・・。
経営者は、裸になれるか
一番の困難に陥ったとき、そこに経営者の器をみることができるかもしれない。
最後まで、本当のことが言えず、落ちぶれるタイプ。
ある種開き直って、土下座しようが、何しようが、恥も捨てて裸になるタイプ。
自分に対して、あまりに責任感を感じ、自分を究極に追い込み、いなくなってしまうタイプ。
さまざまですが、これは経営者に限らず、人間、究極に追い込まれたとき、
どんなふるまいをするかで、後々の道が決まるのではないか、と思います。
やはり、裸になることが、一番重要な気がします。それだけ、正直だからです。
ところで最近、ユニクロのオーナーが書いた本を飛行機の中で、読んでおりました。
そこに書かれてあった印象的な言葉ありました。(正確に覚えていませんが)
それは、自分の父親は商売をやっていたが経営をやっていなかった、と。
株式公開を意識したとき、それを感じたということだった。
それは、事業計画を立て、予測し、間違っていれば修正し
軌道を変える、これこそが経営である、と。
儲ける、それだけでは、ただの商売であり、経営でないと。
ベンチャー企業の多くは、商売上手な方が多いが、それが経営になっているとは
限らない、ということが大いに言えるのかもしれません。
ビジョンが明確な企業は、成長企業
ここ数年お付き合いさせていただいている企業の役員会に出席。
ベンチャー企業です。
対外的な予算どころか、強気な社内目標も超えて、ここ数年の
中で、売上、利益が最高になりました。
100年に一度の不景気の中、りっぱな成績です。
株式公開のハードルには、若干時間を要するかもしれませんが
それでも、立派だと思います。
ここは、ことあるごとに社長が、我々がなぜこの商品、サービスを
社会に向けて売るのか、を社員に向けて熱く語ります。
単純になんぼ、儲かるねん、ではありません。
そして、この業界の地位向上を図るために、どんなサービスを提供すべきか、
また売るとなったら、なぜこれが必要なのか、を社員がお客様に、せつせつと
訴えて販売しているようです。
パブリックカンパニーとは何か、社会に必要なものを売るとは何か、を
この会社なりに考え、そして経営者は社員に訴えています。
哲学というか、ビジョンというか、理念というか、表現はどうであれ、
やはり、ベクトルを一つにする努力というのを、この経営者が、もくもくと
進め、そして徐々にであるけれども、会社が少しずつ強くなっている姿を
みると、非常に勉強になります。
私は是非この企業が、どんなことがあっても上場してほしい、と切に願います。
ビジョンが明確な企業は、成長企業
ここ数年お付き合いさせていただいている企業の役員会に出席。
ベンチャー企業です。
対外的な予算どころか、強気な社内目標も超えて、ここ数年の
中で、売上、利益が最高になりました。
100年に一度の不景気の中、りっぱな成績です。
株式公開のハードルには、若干時間を要するかもしれませんが
それでも、立派だと思います。
ここは、ことあるごとに社長が、我々がなぜこの商品、サービスを
社会に向けて売るのか、を社員に向けて熱く語ります。
単純になんぼ、儲かるねん、ではありません。
そして、この業界の地位向上を図るために、どんなサービスを提供すべきか、
また売るとなったら、なぜこれが必要なのか、を社員がお客様に、せつせつと
訴えて販売しているようです。
パブリックカンパニーとは何か、社会に必要なものを売るとは何か、を
この会社なりに考え、そして経営者は社員に訴えています。
哲学というか、ビジョンというか、理念というか、表現はどうであれ、
やはり、ベクトルを一つにする努力というのを、この経営者が、もくもくと
進め、そして徐々にであるけれども、会社が少しずつ強くなっている姿を
みると、非常に勉強になります。
私は是非この企業が、どんなことがあっても上場してほしい、と切に願います。
形式でなく中身・・・でなく意識(株式公開準備において)
株式公開において、形式基準があり、またそれが形式だけに終わっていないか
どうかを見るのが、審査です。でも、その公開準備において、伏線で流れているのは
経営者の意識です。
形式をそろえるだけでも、一苦労ですが、それが本当にオペレーションで
まわっているかどうかが、重要です。
しかし、それには、どうしても経営者の意識が反映されます。
オペレーション(組織)を動かすというのは、経営者がそれなりの指揮をやらなければ
到底無理です。
しかも、その意識が「「やっつけ」であったり「形式だけ揃えておけ」とかいう意識だと
困ります。
仮に公開審査でうまくいっても、結局公開時にぼろがでるものです。
上場企業でも、いまだにコンプラやガバンナンスで不祥事が起きるのは、
結局、組織としての意識、オーナー企業であれば、オーナー経営者の意識に
問題があるからです。
「儲かって何が悪い」というセリフが、どこかの記者会見でありましたが、この意識で
上場されたら(そういうのに限って、業績良かったりする。周りも通そうとする雰囲気もでる)
結局、被害をこうむるのは、投資家になります。
以前にも書きましたが、どんなに規則きまりを作っても、人間の心までは縛れません。
ですから、経営者の意識が低ければ、タイミングの差こそあれ(未上場時で発覚するか、
公開してから明るみに出るか)、いずれ問題に、へたすれば事件になるでしょう。
そういった意味では、経営者はもちろん、株式公開を目指す経営者を支える、内部・外部の人は
もっと経営者に対して、あらためてパブリックカンパニーになる、とは何か、を一緒に考え、また
時に経営者に対して、啓蒙する努力を怠ってはいけない、と思います。
(もっとも、経営者が聞き入れてくれないなら、覚悟して辞めるかどうか、です。)
経営者のバランス感覚
私個人的に、この世に真理があるとしたら、すべて真中にある、と思っています。
なんと言ったらいいのでしょうか、右でもなく左でもなく、真中。この世は全てバランス
が重要、バランスを保つには、真中を支点にしないと傾いてしまう・・・。
人間の体も、疲れたら休もうとするし、経済の波もいつまでも上昇、
いつまでも下降、となりません。
結局、バランスを取ろうと、上昇したら下降へ、下降したら
上昇へと向かいます。
このバランス、経営者には重要な気がします。
時に、右に振れる左に振れる、は、ありですが、いつまでも
右、いつまでも左だと、いい時はいいですが、悪いとそのまま
落ちていきます。
会社の組織で、営業と管理は、ある種、対じするものですが、
どちらか片方しか機能していないとしたら、その企業は、
遅かれ早かれつぶれるでしょう。
やはり、バランスは重要です。営業で稼いだ金が管理されて
なかったり、管理を無視して営業したり、は、ありえません。
経営者は、この組織の長です。
これをうまくコントロールできないのなら、相当ないびつな状況に
陥るでしょう。存続するならまだしも、それすら危ぶまれます。
経営者は、そういった意味では、バランス感覚は重要じゃないで
しょうか?
感動した企業のキックオフミーティング!
私が役員を務める企業の、2009年度「キックオフミーティング」が先週末に開催されました。
社員ざっと100名を超える企業ですが、そのほとんどが女性という企業。
それよりも、久し振りにというか、感動の面持ちでそのキックオフを見ておりました。
一言でいえば、企業の一致団結力、あまりに強烈でした。
社長が、今後の戦略かくあるべし、と話す間、社員は真剣に全員ノートにメモをとり、そして
社員の仲間が、前期の活躍で表彰されるときには、仲間が一緒になって喜び、時に
うれし泣きする光景。
経営陣から一人一人の社員に至るまで、会社というコミュニティを通して、周りに感謝し、そして
自分の仕事にベストに尽くす、という、ある意味非常に理想的な組織を垣間見れた
ような気がしました。
最近は、人間関係が疎遠になるなか、今を生きる若年世代である私には
ある種ショックすら覚えました。
経営は、宗教だ、ともおっしゃる方もいますが、確かにそれくらいのものがなければ
大きな組織では、ベクトルを同じくして、進むことはできません。
私が、以前いたCSKも当時、大川さんというカリスマ経営者がいて、ぺいぺいの
私すら、非常に影響がありましたし、今も多少なりともあります。
それは、まさに、宗教に近い強烈なものでした。(余談ですが、社員全員集めての
ボーナス支給式を見たとき、(横浜パシフィコ貸切!)、教祖様を囲む会のように見えてました・・・。)
多くの企業規模に比べれば、まだまだ発展途上の企業かもしれませんが
ある種の底力を感じました。と、同時に、形式的に企業を見ていて、
現場を見ていなかった、自分にも少し反省をしました。数値に見えない
企業の底力が、ここにあるのか、と。
たくさんの企業を見てきましたが、もっと企業をきちんと見なければ、と
反省しきりと、感動すら覚えた企業こそ、やはり永続し、今後その強みを
もっと発揮していただきたい、と思いました。
以下、ミーティング後のパーティーの様子を写真にて。
経営者の感性
現在のような経済状況の時、社員を削ったり、コストカットすることは
簡単ですが、社長が自身の報酬を削減する決定を出すのは、ありそうで
なかったりします。
この判断は、経営者としてのひとつの感性ですね。
(当たり前だと思われる方もいると思いますが、意外とこれに手を出す
方が、案外少なかったりする。)
私自身も少し経験がありました。あまり自慢になりませんが。
会社がその昔、窮地に陥ったとき、最初に自分の報酬削減に手を加えました。
経営者として当然責任がある、と判断したからです。
先日も、ある上場企業の社長と話をしていて、業績結果の責任を取り
その報酬を、半分にした、という話を聞きました。その次に、削減の割合を
少し減らして、他の役員、部長と、報酬を下げたそうです。
実に当たり前、の話ですね。
以前勤務していた上場企業も、業績悪化による責任を明確にするために
その社長は、半年無給、他の役員30%削減ということを打ち出していた
ことがありました。
企業が厳しい状況になった時に、まず経営者自身がどこまで、自分を
追い込めるかが、その後のその企業の運命を決める、といっても私は
過言ではないと思います。
こういう感性を経営者が持っていなかったら、その企業は危ない、と
みるべきでないでしょうか。
資金調達の要請
複数の企業より、資金調達の依頼がありました。
このご時世、なかなか正直厳しいものを感じますが、しかしながら
本当に新しい価値を提供する企業であれば、この芽をつぶすわけにはいきません。
企業の状態で言うなら、シード、スタートアップ、ミドル、というところでしょうか?
シードは、これは海のものとも山のものともいえない・・・・ジャンルでいうと、携帯を
活用した、エンターテイメントサービスですね。
スタートアップは、セキュリティ関連企業です。すでに技術は確立しています。
国内企業ですが、海外のお上(国の公安関連)が顧客です。
ミドル・・・これは、コンテンツ開発企業。技術、開発力、申し分なし。調達というより
譲渡なんですけど、小粒ですが、しっかり利益がでています。あとはお値段かと。
逆に投資家で、上場企業に資金を出す方もいらっしゃいます。
投資規模は、10億円~50億円ほど。
それから人材に関しても、経理周りの人材1名おります。
ご興味あれば、ご連絡ください。
春はあけぼの・・・
桜がすっかり開く季節になった。
公園に咲くさくらの花びらにじっと目を凝らす彼女。
「ねえ、ねえ、見て、すごくきれいよ。」
もう、それなりの年齢にいっているのに、僕だけに見せる
その少女っぽさに、思わずにんまりしてしまった・・・。
春の日差しを受けながら、花にはしゃぐ彼女を見て、
こうやって、一生続くのかな、と遠い未来のことを考えてみた。
僕は、疲れて、ベンチに腰をおろし、あちこち歩き回る向こうの彼女に、
時々手を振りながら、春の日差しに佇んでいた。
出会って、数年の月日が経った。「そろそろ、思い腰を上げないと・・・」
ひとりでそうつぶやいた。
春は、人の心を何かの決心に追い立てる季節かもしれない・・・。
なんていう、小説ってだめですか?(笑)
以上 妄想小説家がお送りした、「春はあけぼの」(角川文庫←ウソです。)でした。
スイマセン、くだらなくて・・・。たまには、こんなブレイクもいいでしょう?
社訓 企業の本質と行動基準
とある企業の名刺の裏に書かれてある社訓です。
朝礼の時に唱和しています。
この企業は、社長が常にこれを原点に行動しろ、と口すっぱく社員に
言い聞かせています。
表現は少し抽象的ですが、ただ自分のための目先の利益だけを
追及せず、顧客のためにどうしたらよいか、を真剣に考え、
公明正大に、そしてその目的が果たせるまで諦めず、常に
行動しろ!との経営者の思いが入っています。
この企業、数年前まで結構大変な時期が続きましたが、こんな不況に
関わらず、しっかり利益を出せる体質になりました。社長が代わり、
この社訓ができたと同時にです。
ジェームズ・C・コリンズ/ジェリーポラス の経営書「ビジョナリーカンパニー」が
一時期飛ぶように売れましたが、まさに、企業としての姿勢を具体的に示す(=ビジョン)
重要性を説いています。
大昔、VCにいたとき、私も相当数の会社を見てきましたが、卒業してひとつだけ悟ったのは
(その当時ビジョナリカンパニーの本はありませんが)ビジネスプランに書かれてある、
経営者のビジョン、理念が、具体的に(へたでもいいから)自分の言葉で書かれいるのは
非常に重要だと思ったことです。
そのような印象に残った企業は、今も生き残っています。
サーバーの保守メンテには、この会社
勝手ながら、とある企業の宣伝です。
サーバーの保守運営に関して、お困りの方は
こちらのスカイアーチネットワークスさんへ、是非
ご連絡ください。
たまたま弊社アドバイザーで、IT専門家の大嶽氏(セコム情報通信元社長)の
案件先にも、お話を進める予定です。
ここの企業の常務は、私がいたCSK-VCの時の先輩が
所属しております。この先輩は、一度IT系企業で、上場を経験されています。
今、また新たなIT系のベンチャーのサポートを行っております。
それよりも、ここの企業のサーバー保守メンテの姿勢が素晴らしい。
価格も比較的リーズナブルですが、中堅企業でサーバーメンテに
お困りのところは、うってつけだと思います。(ご質問あれば、私にお伝えください。)
ちなみにこの企業の社長は、25歳で起業されて、今33歳。
かなり地味にこつこつ、真面目に業務に取り組んでいるそうです。
いいですね、きらりと光る企業。
中国でベンチャー企業向け株式市場の誕生
昨日、中国政府が、ベンチャー企業向け株式市場の創設を
発表したようです。
(上海にいる一緒にお仕事している方が、教えてくれました。)
大丈夫か!東京証券取引所マザーズ!!!そのうち、抜かれたりして・・・。
今年、日本で上場する企業は、せいぜい2,30社くらい、と言われています。
(ピーク時が200社ですから、もうほとんど、死に体状態ですね。)
アメリカに端を発した世界恐慌なのに、日本が一番ダメージくらって
どうするんでしょうか???
この国は、結局、ビジョンもない、何にもない、異常にリスクに過敏反応する
サラリーマン国家になってしまっていますね。新しい価値を創造しようとする
企業を育てよう、という気概を、まったく感じません。
そもそも異質を嫌う民族だからでしょうが、さらに、今の環境は、
潜在力を持った企業をつぶしにいっているような気がします。
内部統制も、その典型でしょう。
とある大手監査法人の代表を務めた方が、食事しながら、内部統制について
「あれは、何か意味があるのかね?」と、自問自答しておりましたが・・・、
大丈夫ですか?
今、みんなが下をうつむいています。こういうときにこそ、夢あるベンチャー企業の
出番ではないか、と思うのです。
がんじがらめに、押さえつけてどうするつもりなのだろうか、と。