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東証のコーポレートガバナンス白書
1月の20日に東証より、コーポレートガバナンスに関する白書が
でています。
このうち、社外取締役に関する統計データもかなりでておりましたが
新興市場での上場企業の方が、社外取締役を積極的に取り入れているという
データがでておりました。
また全体としても、その社外取締役を受け入れる傾向が、少しずつ増えている傾向
にあるようです。
また、その実現のための内部統制は、どの企業も手こずっていて、企業には
相当な負担になっている状況です。
業務の効率性と適格性の確保、といいつつ、その作業は企業にとって、ずいぶんな
非効率をもたらしている部分が相当にあると思われます。
いたずらに監査法人が、儲かっていく縮図だけが確立されていきそうで・・・。
(もちろん監査法人にも負担であとうと思いますが。そういった意味では、
すべての関係者が疲弊してしまっている・・・)
一体、誰のためにやっているのか、非常に悩んでしまいます。
食事をしながら、監査法人の元代表の方が、まったくナンセンス、とこぼしていたのを
思い出しました。
コンプライアンスの前に
企業に対して、コンプライアンスが叫ばれていますが、その前に社会に生きる人としての規範というも
のが、経営者自身の中にきちんと確立されていないと、周りがいくら形式上防ぐ方法を考えていても
結局、コンプライアンスなんて、ただのお経のような気がします。
儲かっているからいいじゃん、わからなきゃいいじゃん、的な発想、考えが根本にある経営者
がいれば、どんなに形式上書類をそろえても、それっぽい組織にしても
本質的な部分が変わっていないので、何の意味もありません。
ところが、目に見えている部分、すなわち揃えるべき書類をきちんと揃え、それなりの責任者を
をアサインして、それなりに運営しておけば、少なくとも見た目には、しっかりした経営者、会
社に見えるでしょう。
不正を働いたり、隠そうとしたり、するのは、結局その人の心です。紙では縛れません。
どんなにまどろっこしい法律作って脅しても、やはり無駄のような気がします。
それよりも、その一挙手一投足が、相手に対してどんな影響を及ぼすかを
考えさせ、最終的に自分にどうリスクが降りかかってくるか、を、ただただ、しぶとく
年月をかけて、言い聞かせるしかないのかな、と思います。
人(社会)に与える影響、ひいては自分にふりかかるリスクをイマジネーションする経営者
が少なくなっているような気がします。
コンプライアンス講義
今、2社の企業で、コンプライアンスに関する講義を行っています。
1社は、社員全員に、もう1社は取締役会に出席し、役員向けの
講義です。
最近はコンプラ、ガバナンスが非常にうるさく言われていますが
冷静に考えるとごく自然で当たり前なことではあります。
しかし、昨今の企業の不祥事の連続で、特に私が扱うお仕事の中で
上場審査においては、その影響が色濃くでています。
でも、これは、意識付けが重要なので、一朝一夕にはいきません。
ひたすら継続して、徐々に成果がでてくるもので、しかもその成果も
非常に見えにくいものです。
私の役割もそういった意味では、非常に小さいものでありますが
企業のコンプライアンスの一旦を少しでも担えれば、幸いだと思っています。
顧問先でのコンプライアンス講義
今日は、あるアパレル会社の店長会議に出席。
コンプライアンス講義を行いました。
少なくとも平均年齢で、私より10歳は下(20代)の店長を
前にです。
アパレルの中でも、特にギャルを中心に売っているブランド。
店長さんも皆さん、風貌はギャル系の方々。
それだけに、なぜか緊張・・・。
でも皆さん、真剣に聞き入っている姿を見て、説明するこちらも
少しほっとしました。
引き続きこの会社もサポートしていきます!!!
監査法人の会計士、インサイダー取引
非常に残念な事件です。
企業の根幹を一番知りうる立場だけに、十分にその行動に注意を払わなければいけません。もっとも会計士だけでないですが、企業を監査する立場の方による不正は、それなりの衝撃と信頼の失墜を招きます。企業情報を取り扱う、特に経営情報を扱う人間は、それが社内であれ、社外であれば、その行動には十分な注意、配慮が必要です。
ところで、たまたま今日、ある会社にてコンプライアンスに関する講義(企業情報の取扱いに関して)を行っておりました。これまで社員向けにやっていたのを、今日は役員向けという形で行いました。そうです、もっとも重要な社内情報をもつ人は社員以上に、その会社の役員です。その役員が、情報の取扱いに粗雑であると、情報漏えいといった大変な事件を起こしかねません。
こういった勉強会は、逐次社内で何度も何度も行うことで、社内に置けるモラルの向上が高まると考えています。システムで、すべての情報の漏洩防止などは、非常に難しい。やはり、そこに人間が介在することで、その扱う人、ひとりひとりの意識が変わらなければ、どんなにツールが良くても限界があります。
情報を取り扱うことに対する注意の意識を高めることで、これを企業文化として確立することは、ごく当たり前の話ですが、その道のりはひたすら積み上げていく他に方法はなく、また根気が必要ではないか、と思います。